在日米軍座間キャンプの司令官が、自らの在任中のスローガンに「一団」という日本語を選びました。日本語を選んだことからだけで、その方の並々ならぬ意気込みやセンスが感じられますが、さらにキャップやTシャツなどに統一で入れるロゴを「筆文字で作りたい」、との希望があり、私がそのオファーをお受けしました。外国の方にとっては、筆文字は文字ではなく、記号や絵として受け止められます。なので、あえて「絵的に印象強いもの」を意識して書いてみました。なるほど規律を重んじる軍隊だけあって、カッチリとした、それでいて勢いと力強さのある書体が選ばれました。
「一団」 完成形
2009年1月、この「一団」をプロデュースしてくださったEカンパニー・松田社長のエスコートで、キャンプ座間の在日米陸軍司令官・ウァーシンスキー少将を表敬訪問し、「一団」の実物作品を贈呈させて頂きました。
2008年5月、彼のスローガン「One Team」の日本語訳「一団」をあしらったTシャツなどを作成するためにこの筆文字をご提供しましたが、今回は改めてその原版を額装してお持ちしたものです。日本の伝統工芸を受け継ぐ職人の皆さんがこのために作って下さった、まさに世界に一枚の額です。
在日米陸軍司令官、と聞いても普通の方にはピンと来ないかもしれませんが、米軍では「2 star general」と呼ばれる極めて地位の高い役職で、彼からさかのぼること数十年前の初代司令官は、かのマッカーサー氏だそうです。。。後から聞いて腰を抜かしましたが、司令官室に入る前に聞いておかなくてよかったです(笑)。
米国の方はオーバーアクションだと聞きますが、それを差し引いても司令官は大変感激された様子で、お褒めの言葉とともに何度も何度も握手を求められ、友好の証として★マークが2つ付いた「チャレンジコイン」も授与して下さいました。
今では在日米陸軍全員の体育訓練時の公式ユニフォームとして、このTシャツやキャップが全国各地の基地で使用されています。この贈呈式の様子は、日米友好の証として米軍の新聞や公式HPにも掲載されました。
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※コーディネイトをして下さった「イー・カンパニー」松田さんのHPはこちら
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